ダッシュボードの作成
特定の分析テーマについて、複数の指標のデータレポートを1つのページでまとめて確認したい場合は、ダッシュボードを作成できます。ダッシュボードには、イベント、継続、ファネル、分布、インターバル、パス、プロパティ、SQLなどの分析モデルやユーザータグをレポートとして保存し、配置できます。
ダッシュボードに必要なレポートを追加した後は、メモコンポーネントを追加してダッシュボード内のレポートを解説したり、ページフィルターを追加してダッシュボードの閲覧者が手軽にデータをドリルダウンできるようにしたりできます。
ダッシュボードの新規作成
ダッシュボードを直接作成
ダッシュボード一覧の右側にある「+」ボタンで「ダッシュボード作成」を選択し、新しいダッシュボードの配置先としてマイスペースまたはプロジェクトスペースを選択すると、ダッシュボードが作成されます。
「マイスペース」に配置したダッシュボードは、通常は個人でデータを確認するために使います。チームで特定のテーマのダッシュボードを統一的・体系的に確認したい場合は、「プロジェクトスペース」に配置するのがより適しています。
作成したダッシュボードは、名前の変更、コピー、移動、削除ができます。
その他の方法でダッシュボードを作成
ダッシュボードのコピー
以前と似たテーマのダッシュボードを作成したい場合は、「コピー」機能を使用できます。
ダッシュボード一覧で、ダッシュボード名の右側にある「…」をクリックして「コピー」を選択すると、このダッシュボードのコピーを作成し、コピーの新しい配置先を指定できます。
コピーする際は、コピー内でこのダッシュボードのレポートを引用するか、レポートをコピーするかを選択できます。AEでは複数のダッシュボードで同じレポートを使用でき、レポートの引用はこれに当たります。一方、レポートをコピーすると、ダッシュボードのコピー内に同じ内容の新しいレポートが一式作成されます。「レポートを引用」は、ダッシュボードの作成者と共同編集者のみ選択できます。
ダッシュボードのインポート
ダッシュボードの「インポート/エクスポート」機能を使うと、あるプロジェクトのダッシュボードを他のプロジェクトにコピーできます。なお、ダッシュボードをエクスポートするプロジェクトとインポートするプロジェクトでは、イベントとプロパティの定義が互いに一致している必要があります。つまり、両プロジェクトのトラッキング構造が同じでなければ、インポートしたダッシュボードを正常に使用できません。
ダッシュボード一覧の右上にある「+」をクリックし、「ダッシュボードのエクスポート」をクリックすると、この機能モジュールに入ります。任意のプロジェクトスペース、フォルダー、およびその中のダッシュボードを選択してエクスポートし、ダッシュボードの構成ファイルを生成してダウンロードできます。
ダッシュボードをインポートするプロジェクトで、ダッシュボード一覧の右上にある「+」をクリックし、「ダッシュボードのインポート」を選択して、ダッシュボードの構成ファイルをアップロードします。
ダッシュボードのインポート先として、「マイスペース」または「プロジェクトスペース」のいずれかを選択できます。ただし、プロジェクトスペースを新規作成する権限がない場合、AEは「マイスペース」の下に「スペース - 元のスペース名」という名前のフォルダーを作成し、元のダッシュボードをそこにインポートします。
アップロードが完了してインポートに成功すると、新しいプロジェクトでダッシュボードの内容を確認できます。
テンプレートからダッシュボードを作成
ダッシュボードテンプレートを使えば、ダッシュボードに必要なデータマッピングを指定するだけで、すばやくダッシュボードを作成できます。テンプレートセンターでは、AE プリセットのダッシュボードテンプレートと企業独自のダッシュボードテンプレートを確認できます。ダッシュボードの作成時に「ダッシュボードテンプレート使用」をクリックするか、上部バーの「ツール」ドロップダウンメニューから直接テンプレートセンターに入ることができます。
ダッシュボードにコンポーネントを追加
ダッシュボードの作成が完了したら、以下のさまざまなコンポーネントを追加できます。
レポートの追加
AEにおいて、レポートは、さまざまな種類のデータ指標やユーザータグを手軽かつインタラクティブに確認するためのツールです。
ダッシュボードの右上にある「+」をクリックすると、このダッシュボードに「レポートを追加」または「レポート管理」からレポートを追加できます。
- 「レポートを追加」では、AEの任意の「アナリティクス」モジュールのモデルに基づいてレポートを新規作成し、すばやくこのダッシュボードに保存できます。
- 「レポート管理」では、以前に保存したレポートをこのダッシュボードに保存できます。特に「ユーザー」モジュールでは、現在のプロジェクトの任意のタグをレポートとして保存し、このダッシュボードに配置できます。
ページフィルターの追加
AEでは、ダッシュボードの作成者または共同編集者は、ダッシュボードの閲覧者が手軽に多次元のドリルダウン分析を行えるよう、ダッシュボードにページフィルターを追加できます。たとえば、「国」「サーバーID」などのディメンションを選択してページフィルターに追加すると、ダッシュボードの閲覧者は「シンガポール」の「テストサーバー」や、「日本」の「本番サーバー」のデータを手軽に確認できます。
ダッシュボードの作成者・共同編集者は、ダッシュボード右上の「+」で「ページフィルター」を選択し、フィルター条件を編集すると、ページフィルターをダッシュボードに追加できます。
ページフィルターで使用できるフィルター項目は、すべてのユーザープロパティ、コホート、ユーザータグ、および現在のダッシュボード内のすべてのレポートで使用されているイベントの共通イベントプロパティです。複数のフィルター項目の間は「AND」の関係になります。フィルター項目のソースによって、レポートへの適用範囲が異なります。詳細は以下のとおりです。
| フィルター項目のソース | 適用範囲 |
|---|---|
| イベントプロパティ、またはそれを分析主体とするコホート・タグ | イベント、継続、ファネル、分布、インターバル分析レポート、およびSQLクエリにおける本プロジェクトのEventテーブル。 |
ユーザープロパティ、またはそれを分析主体とするコホート・タグ | イベント、継続、ファネル、分布、インターバル、パス、プロパティ分析レポート、およびSQLクエリにおける本プロジェクトのUser、Eventテーブル。 |
現在、フィルター項目として使用できるのは文字列、数値、時間、ブール型のフィールドのみです。「AND」の関係にある複数のフィルター項目がある場合、各フィルター項目はそのソースに応じて、上記の適用範囲でレポートに適用されます。
ユーザータグテーブル、およびタグコホートテーブル、履歴タグテーブル、参照テーブル、ユーザー日次スナップショットテーブルのみを使用するSQLレポートは、ページフィルターのフィルター項目の影響を受けません。
ダッシュボードの閲覧者が独自のフィルター条件でデータを絞り込む必要がある場合や、複雑な条件でフィルタリングする必要がある場合は、フィルターを参照してください。
プロジェクトスペースにページフィルターを設定することもできます。フィルター条件はスペース内のすべてのダッシュボードに適用されます。
メモの追加
ダッシュボードに業務情報の説明や、レポートで使用している指標の解説を加えたい場合は、「メモ」を追加すると、ダッシュボードの閲覧者が内容を理解しやすくなります。
ダッシュボードの右上にある「+」をクリックし、「メモ」を選択します。
さまざまな文字サイズで重要な点を強調したり、文字色や背景色を変更したり、リンクを挿入したりして、表示されるデータ結果をよりわかりやすく説明できます。
ダッシュボード構成の調整
ダッシュボード設定の調整
近似計算
ダッシュボードはデフォルトで精密計算を行います。つまり、毎回の計算で条件どおりの正確な結果を算出します。
クエリの効率を高めたい場合は、「近似計算」オプションをオンにできます。オンにすると、パフォーマンスのオーバーヘッドと計算時間を大幅に削減でき、近似計算の結果と正確な結果との誤差は1000分の4以内に抑えられます。
近似計算にはHyperloglogアルゴリズムを使用しています。
固定時間範囲
ダッシュボード内のすべてのレポートの開始時間と終了時間を統一したい場合(たとえば、定期的なキャンペーンの全体データを確認する際に、ダッシュボード内のすべてのレポートの時間範囲を統一する必要がある場合)は、「固定時間範囲」をオンにできます。
タイムゾーンを固定
プロジェクト内メンバーが同じタイムゾーンの視点でダッシュボードのデータを確認できるようにしたい場合は、「タイムゾーンを固定」をオンにできます。このスイッチがオフの場合、プロジェクト内メンバーがダッシュボードを確認する際のタイムゾーンは、各自のデフォルトタイムゾーンに基づいて決まります。
この設定は、プロジェクトで「マルチタイムゾーン」がオンになっている場合にのみ選択できます。
事前計算の設定
計算量は多いもののデータのリアルタイム性がそれほど求められないダッシュボードでは、「定期更新」をオンにすると表示効率を高められます。AEはダッシュボードをデフォルト条件で計算してその計算結果をキャッシュし、ダッシュボード表示時の結果表示に使用します。
ダッシュボードの事前計算のデフォルト条件は、次の条件の組み合わせです:現在のダッシュボードのオーナーの「データ権限」、ダッシュボードのグローバルデフォルトフィルター、ダッシュボードのデフォルトのページフィルターオプション、スペースのデフォルトのフィルターオプション、ダッシュボードの固定タイムゾーン(固定タイムゾーンが設定されていないダッシュボードは、所属プロジェクトのデフォルトタイムゾーンを使用)、ダッシュボードの固定時間範囲。個人のデフォルトフィルター条件や個人の優先タイムゾーンなど、個人の環境設定がある場合は、表示時に事前計算の結果を使用できません。
事前計算では、計算頻度、定期実行の時刻、開始日と終了日を設定できます。計算頻度はデフォルトで「毎日」「N日ごと」「毎週」「毎月」に対応しています。高度な機能として「一日複数回」の事前計算にも対応しています。ご利用を希望される場合は、カスタマーサクセスマネージャーに有効化をご依頼ください。開始日と終了日を設定した場合、ダッシュボードは設定期間内のみ計算されます。「終了」日より後にダッシュボードを表示する場合は、それ以前の事前計算のキャッシュを使用できます。ダッシュボードに固定タイムゾーンが設定されている場合、定期実行の時刻と開始日・終了日はいずれもそのタイムゾーンでの時点になります。
ダッシュボードを表示する際、ダッシュボードの条件が事前計算時と一致していれば、事前計算の結果をそのまま使用できます。条件が変わった場合は、アドホッククエリが実行されます。
事前計算の実行状況の確認
事前計算を実行したダッシュボードでは、「その他」の「事前計算タスクログ」から実行状況を確認できます。
実行状況には次の情報が含まれます。
-
実行開始/終了時間:事前計算タスクがトリガーされた時間と、初回実行が完了した時間です。計算に失敗したレポートがある場合、システムが終了時間の後に自動で再試行することがあります
-
計算状態:
- 「計算待ち」:タスクの予定時刻になったものの、common-serviceのキューが混雑しているため、まだ実行が始まっていません。
- 「前置の完了を待つ」:「前置計算を待つ」設定をオンにしている場合、ダッシュボードで使用しているタグの当日の更新が完了していなければ、タグの計算完了を待ってから事前計算を開始します。
- 「計算中」:ダッシュボードのレポートの計算がまだすべて完了していません。
- 「計算終了」:ダッシュボードのレポートの計算がすべて完了し、失敗したレポートや再試行が必要なレポートはありません。
- 「異常が発生しています」:ダッシュボードに、計算に失敗したレポートまたは再試行が必要なレポートがあります。
-
ダッシュボードのレポートの計算詳細:「計算詳細」で確認します
-
「経過時間」:common-serviceで開始から終了までにかかった時間(秒単位)で、クエリエンジンでの所要時間も含みます。
-
「備考」:計算失敗時のエラー情報です。よくあるエラーは次のとおりです:
- ADMINISTRATIVELY_KILLED: システム上の理由によりクエリがキャンセルされました
- USER_CANCEL:クエリがキャンセルされました
- TABLE_NOT_FOUND:クエリで使用しているテーブルが存在しません
-
カスタムキャッシュ
ダッシュボードの計算結果はデフォルトで10分間キャッシュされます。計算結果の保持時間を短縮または延長したい場合は、必要に応じてカスタムキャッシュを設定できます。
事前計算ダッシュボードはシステムのデフォルトのキャッシュポリシーのみに対応しており、クエリ結果を次回の定期事前計算まで保持します。そのため、事前計算をオンにしたダッシュボードではカスタムキャッシュを設定できません。
ダッシュボードフィルターの調整
日時設定
「日時設定」を使うと、ダッシュボード内のユーザータグテーブルとSQLレポート以外のレポートの時間範囲を統一できます。
フィルター
データを絞り込みたい場合や、複数の条件で複雑なフィルタリングを行いたい場合は、「フィルター」を使用できます。
「フィルター」で使用できるフィルター項目、およびフィルター項目のレポートへの適用方法と適用範囲は「ページフィルター」と同様ですが、複数のフィルター項目の間の論理を「AND」または「OR」の関係にできます。
フィルター条件を「お気に入りに保存」すると、ダッシュボードの作成者・共同編集者はそれをグローバルデフォルトフィルターに設定し、このダッシュボードを閲覧できるすべてのメンバーに適用できます。また、個別デフォルトフィルターに設定して、設定した本人にのみ適用することもできます。
ダッシュボード内容の調整
レイアウトの調整
ダッシュボード内の各コンポーネントの位置を調整してダッシュボードの構成を整理したい場合は、「レイアウトの調整」機能を使用できます。
この機能は、ダッシュボード右上の「+」の「レポート管理」にあります。
ダッシュボードのデータ異常通知
ダッシュボードが依存するデータアセット(メタデータ、レポート、コホート、タグなど)に障害が発生すると、ダッシュボードの計算や表示に影響する可能性があるため、システムがページ上部に通知を表示します。
障害が検出されると、根本原因と影響を受ける箇所が示され、迅速な調査に役立ちます。さらに調査が必要な場合は、該当するレポートで各レポートがどのように影響を受けているかを確認することもできます。
なお、障害状態はリアルタイムの情報ですが、障害の根本原因と影響箇所は最大1時間遅れて反映される場合があります。関連する障害がすでに修復されている場合は、この通知を無視してかまいません。

