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コホート

最終更新 2026/10/03

コホートは、システムが提供するユーザーを細分化するためのデータツールの一つです。コホートは、全ユーザーの中から一部のユーザーを選び出して構成したユーザーの集合と考えることができます。一群のユーザーをコホートとして作成することも、あるデータ条件(つまりユーザーを選び出すルール)をコホートとして作成することもでき、それを分析やエンゲージで使用します。どのコホートでも、ユーザーをコホートに属するユーザーと属さないユーザーの2種類に分けられます。

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ユーザーに印を付けるタグに対して、コホートはユーザーを選び出すものに近く、選び出したユーザーの集合は用途が限定されやすいため、通常は1つのコホートを1つのシナリオだけで使用することをおすすめします。たとえば、コホート【あるキャンペーンの参加ユーザー】はキャンペーンが継続に与える影響の分析に、コホート【直近3日間でポイントを500超獲得したユーザー】は日常のポイントタスクの報酬配布に使う、といった使い方です。

1. コホートの作成​

ユーザー-コホートで、「条件コホート」、「IDコホート」、「SQLコホート」を作成します:

分析の結果テーブルで、「結果コホート」を作成します:

コホートはさまざまな方法で作成できます。各タイプの比較は次の表のとおりです:

定義方法コホートタイプ説明

ID集合型

(コホートに含まれるIDの集合をそのままコホートとして保存します。このように定義したコホートでは、対象範囲がほとんど変化しません。)

IDコホート

  • IDまたはプロパティのファイルをインポートして作成するコホートです。
  • AEの外部で取得したIDとプロパティ値の一群をインポートしてコホートを作成し、この細分化したユーザー集合を対象に分析やエンゲージを行う場合によく使われます。たとえば、オフラインのマーケティングキャンペーンで収集した携帯番号や、サードパーティシステムからエクスポートしたユーザーリストなどです。
  • デフォルトの個人上限は50個です。

結果コホート

  • AEの分析またはエンゲージのデータ結果テーブルで、「ユーザー数」タイプの結果データに対して作成するコホートです。
  • 分析結果をさらにドリルダウンして分析する場合や、データに異常があるユーザーにきめ細かくエンゲージを行う場合によく使われます。たとえば、【12.25セールでカートに追加したが未決済のユーザー】をコホートとして作成し、これらのユーザーのアンコールセールでのコンバージョン効果を分析します。
  • デフォルトの個人上限は50個です。

データ条件型

(計算ルールをコホート定義として保存します。ルールに基づいて計算するたびに、その時点でルールを満たしているかどうかを、コホートに含めるかどうかの判断基準とします。

このタイプのコホートのデフォルトのプロジェクト上限は200個です。)

条件コホート
  • ユーザーがあるイベントまたはイベントシーケンスを実行したこと、およびプロパティがある論理式を満たすことによって定義するコホートです。
  • ユーザーの実際の行動や、データレポーティングされたユーザープロパティに基づいてユーザーを細分化する場合によく使われます。
SQLコホート
  • SQL文で定義するコホートです。
  • 複雑なロジックでコホートを定義する場合によく使われます。「条件コホート」では設定できない複雑なデータルールには、SQLコホートを使用できます。

コホートを作成するときは、コホートのIDの集合またはデータ条件のほかに、コホートの分析主体とタイムゾーンも選択する必要があります。

分析主体

コホートはユーザーを細分化するためのツールですが、「ユーザー」の識別子にはデバイス ID、アカウントID、キャラクターID、プラットフォームIDなどさまざまなものがあります。「プロジェクト設定」では、AEのユーザーID以外のユーザー識別子(プロパティ)を分析主体として追加できます。これらの分析主体もコホートで細分化できます。

コホートを作成するときは、まずコホートの分析主体を選択します。計算後に得られるのはその分析主体の集合で、表示されるコホートの「ユーザー数」もその分析主体の数です。なお、イベントプロパティで作成した分析主体を選択した場合、条件コホートでは「参加なし」、「順次未実行」の条件を使用できません。

タイムゾーン

プロジェクトで「マルチタイムゾーン」(プロジェクト設定)をオンにしている場合は、コホートの作成時に、まずコホートの集計タイムゾーンを選択する必要があります。条件コホート、SQLコホートの定義でイベントデータを使用する場合、イベント条件の時間範囲はデフォルトでコホートタイムゾーンにおける時間範囲になります。データレポーティングされたイベントが別のタイムゾーンの場合は、オフセットしてからイベント条件を満たすかどうかを判断します。

なお、分析時に別のタイムゾーンを選択してダッシュボードやレポートを確認しても、使用されるコホートデータは事前計算の結果であり、集計タイムゾーンはそれに合わせて変わりません。

2. コホートの更新​

コホートは事前計算型のデータです(アドホッククエリとは異なります)。つまり、システムはあらかじめコホートを計算しておき、その後の分析やエンゲージでは結果データを使用します。使用するたびにコホートをその場で計算するわけではありません。事前計算により、使用時の計算の複雑さや重複計算を大幅に減らし、データ活用の効率を高められますが、その分データの鮮度は犠牲になります(データ条件型で定義したコホートの場合)。ほとんどの分析シナリオでは、日単位で更新されるコホートで十分です。一方、エンゲージのシナリオでは、コホートの鮮度に対する要求がより高くなります。

条件コホートとSQLコホートはデータ条件で定義されるコホートで、システムは次のような複数の更新方法に対応しています:

更新方法説明
時間指定

コホートの作成時または編集時に、条件コホート、SQLコホートの「自動更新」スイッチをオンにすると、システムは毎日指定した時刻にコホートを自動更新します。IDコホートと結果コホートはこの更新方法に対応していません。

手動

条件コホートとSQLコホートは手動で更新できます。最新のコホートデータが必要なときは、手動で1回更新を実行できます。IDコホートは、新しいファイルを再度インポートして更新する必要があります。結果コホートは手動更新に対応していません。

実行時再計算

エンゲージタスクで作成したターゲットユーザーにこのコホートが使われている場合、プッシュの前に1回計算されます。

システムトリガーシステムの他の機能によってトリガーされるコホートの更新です。プロジェクトにエンゲージモジュールがデプロイされている場合、システムはエンゲージタスクの設定に応じてコホートの更新を自動的にトリガーします。
計算を作成すべてのコホートは、作成後すぐに1回計算されます。
計算を編集条件コホートの条件またはタイムゾーンを変更して保存すると、すぐに1回計算されます。

なお、システム内のユーザーデータとイベントデータはリアルタイムで更新されるため、コホート定義で「当日」のイベント条件を使用できますが、コホートの計算時には計算時点までの当日データしか使用できません。1日分のデータを使用する必要がある場合は、前日までのイベント条件を使用してください。

3. コホートの管理​

分析、エンゲージ、ユーザー、APIの4つのモジュールで作成したコホートは、すべて「ユーザー-コホート」画面で確認できます。コホートの作成元モジュールが共通管理を許可している場合は、ここでコホートの削除、更新、編集も行えます。

「コホート」では、「作成元」で分析、エンゲージ、APIモジュールで作成したコホートをすばやくフィルターできます。また、ユーザーモジュール以外で作成したコホートには、コホート名の後ろに作成元が表示されるため、簡単に見つけられます。

「コホート」で実行できる管理操作は次のとおりです。管理操作によって、コホートタイプ、コホートの設定、操作者の権限などに対する要件が異なります。詳しくは次の表を参照してください:

管理操作次の条件をすべて満たす場合に管理操作を実行できます

手動更新

  1. 条件コホート、SQLコホートであること。
  2. コホートが手動更新に対応していること。
  3. コホートの作成元モジュールが共通管理を許可していること。
  4. 閲覧者がこのコホートの編集・削除権限を持っていること。

コホートの編集

  1. 条件コホート(エンゲージモジュール以外で作成したもの)、SQLコホート、IDコホートであること。
  2. コホートの作成元モジュールが共通管理を許可していること。
  3. 閲覧者がこのコホートの編集・削除権限を持っていること。

インポートデータとエラーのダウンロード

  1. IDコホートであること。
  2. コホートの作成元モジュールが共通管理を許可していること。
  3. 閲覧者がこのコホートの編集・削除権限を持っていること。
  4. データのインポート開始から7日以内であること。

コピーを作成

  1. 条件コホート、SQLコホートであること。
  2. 閲覧者がコホートの追加・編集・削除権限を持っていること。
コホートを削除
  1. コホートの作成元モジュールが共通管理を許可していること。
  2. 閲覧者がこのコホートの編集・削除権限を持っていること。

コホートはレポート、コホート(エンゲージモジュールで作成したもの)、アラートなどのアセットで使用されることがあるため、コホートを変更・削除すると、これらのアセットのデータが異常に変動したり、計算できなくなったりするおそれがあります。削除または編集するコホートに依存アセットがある場合は、その影響範囲が表示されるので、操作者が影響を判断したうえで削除・変更を続けてください。

4. コホートのユーザーリスト​

コホートの計算後、「コホート」で現在のコホートのユーザー数を確認でき、ユーザー数をクリックすると現在のコホートのユーザーリストを表示できます。

ユーザーリストでは、コホートの条件定義(条件コホート、SQLコホート)とユーザーリストを確認できます。テーブルには最大1,000行のユーザーデータが表示されます。それ以上のデータが必要な場合は、テーブル右上のダウンロードボタンをクリックすると、最大500,000行のユーザーデータをダウンロードできます。

なお、ユーザーリストページでテーブル右上の「更新」をクリックしても、コホートの結果データを再クエリするだけで、コホート自体は再計算されません。ただし、コホートのユーザーのプロパティデータは変わることがあります。

5. 使用権限​

  • アナリティクスロール
ルートアカウント管理者アナリストメンバー
コホートリストを表示●●●○
自分で作成した条件/IDコホートの追加・編集・削除●●△○
自分で作成したSQLコホートの追加・編集・削除●●△○
自分で作成した結果コホートの追加・編集・削除●●▲○
他のメンバーのコホートの編集・削除●△○○
  • エンゲージロール
エンゲージ管理者エンゲージデータエンジニア
コホートリストを表示●▲△
自分で作成した条件/IDコホートの追加・編集・削除●▲△
コホートのドリルダウン-ユーザーリストを表示●▲△

権限の説明:

● ロールに必ず付与される

▲ ロールにデフォルトで付与される(外すことも可能)

△ ロールにデフォルトでは付与されない(付与することも可能)

○ ロールには付与できない

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